ネペタ(キャットミント)
Nepeta cataria 猫が好むハーブとして知られるキャットニップ。花期6~7月。高さ60~80センチ。和名イヌハッカ(犬薄荷)。地中海沿岸地方、西アジア原産。この葉の香りを好む猫がいます。花色は白。少し発芽しにくいです
Nepeta cataria ssp. citriodora キャットニップレモン。花色は青、白。花期6~7月。高さ80センチ。レモンの香りが含まれます
Nepeta × faassenii 花色は青、紫、白。雑種ですがキャットミントとしてよく苗が出回ります
Nepeta racemosa ペルシアンキャットミント、丸葉。コーカサス地方原産。花色は紫、白。草丈40センチ。花期6~7月。
Nepeta mussini ドワーフキャットミント。コーカサス地方原産。草丈30センチ。地面を這うように生育するタイプです。N. racemosaのやや草丈の低いタイプ。
Nepeta nervosa カシミールキャットミント。花色は紫、ラベンダーブルー、ピンク。草丈40センチ。穂状花序の花を6~7月に咲かせます。花穂にボリュームがあります。丸く茂み状になります。やや夏越しが難しいです。カシミール原産。猫が好む香りが微量含まれます。
Nepeta transcaucasica トランスコーカシカン キャットミント。トランスコーカシア地方は、コーカサス山脈の南とジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンを含む地方。花色は青。
Nepeta subsessilis ミソガワソウ(味噌川草)。ジャパニーズキャットミント。日本の亜高山帯に自生するネペタ。花色は青紫、ピンク。草丈60センチ程度。園芸種がいくつかあります。やや花房の大きい花(園芸種)が特徴です。発芽率はよいです
Nepeta nepetella レッサーキャットミント。地中海沿岸地方原産。花色は青紫。草丈80センチ程度。トスカーナ料理に使われるハーブ。
Nepeta clarkei ヒマラヤンキャットミント。パキスタン原産。花色は青紫。
種類はいろいろありますが、通称キャットミントと呼ばれています。葉にミントのようなよい香りがあるものが多いです。猫が好むハーブとして知られているのは、キャットニップ(N. cataria)です。
分枝してこんもり横に広がりながら育ちますが、高温多湿の日本では、夏越しが難しい種類もあります。
科と属名 シソ科イヌハッカ属
園芸分類 耐寒性多年草または一年草
原産地 北半球の温帯、地中海沿岸地方など
別名 キャットミント
用途 花壇
花期 4~7月、秋にも咲くものもあります
草丈 種類により、20~100センチ程度
花色 青、ラベンダー、ピンク、白
たねまきの適期 9~10月、4~6月
たねのまきかた 床まき
発芽適温 15~20℃
覆土 好光性種子の傾向があります。たねがやっとかくれるくらい、1~3ミリ覆土します。ごく細かい種子の場合は覆土せずに表土を抑えてなじませます
発芽までの日数 7~21日くらい。発芽しないときは、低温を経て春先に発芽することもあります。発芽率はやや低めなので、多めにまきましょう
移植 できます。手でつまめるくらい育ったら、ポット上げします
定植の株間 25センチ程度。寒冷地ではより広めに
適する土壌 水はけのよい土を好みます。肥えすぎた土地では伸びすぎて乱れます。酸性土を嫌います
水やり 乾燥気味を好みます。乾きすぎたときに与えます
肥料 春と秋に与えます
日光 日当たりを好みます。半日陰でも育ちますが、少し乱れ花つきが悪くなります
殖やしかた 花後種子が実りますが、種類の違うネペタや近縁のシソ科植物とも交雑しやすいです。株分け、挿し芽でも殖やせます。水挿しで根が出る種類もあります
耐暑性 高温多湿を嫌います。夏前に刈り込んで蒸れないようにして、涼しく過ごさせます
耐寒性 寒さには強いですが、植えた年は霜に注意が必要です。冬は地上部が枯れることもあります
病害虫 ほとんど問題ありません
その他 苗のときにピンチを繰り返すと、こんもり分枝して育ちます。おおかた花が終わったら、半分くらいまで切り戻しておきます。冬も地際まで切り詰めて冬越しさせます
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